家族だけで、介護を頑張ろうとしなくていい
介護を始めたばかりのご家族では、まじめで家族思いの人ほど、「家族である自分が面倒をみなくては」と頑張ってしまう傾向があるようです。
しかし、高齢の親を介護するのは、働き盛りの世代であることが少なくありません。平日の日中はフルタイムで仕事をしていて、帰宅した後や週末はすべて介護の時間となってしまうと、介護をする側の人が疲れ果ててしまいます。
脳梗塞や心臓疾患では、介護期間は少なくとも年単位になり、平均介護期間は3~5年とされています。認知症や老衰の場合、介護期間がさらに長く、介護生活が10年以上続くケースもあります。
長期にわたり、家で在宅医療を続けるためには、介護をする家族にも負担の少ないかたちを考える必要があるでしょう。
しかし、高齢の親を介護するのは、働き盛りの世代であることが少なくありません。平日の日中はフルタイムで仕事をしていて、帰宅した後や週末はすべて介護の時間となってしまうと、介護をする側の人が疲れ果ててしまいます。
脳梗塞や心臓疾患では、介護期間は少なくとも年単位になり、平均介護期間は3~5年とされています。認知症や老衰の場合、介護期間がさらに長く、介護生活が10年以上続くケースもあります。
長期にわたり、家で在宅医療を続けるためには、介護をする家族にも負担の少ないかたちを考える必要があるでしょう。
「仕事は辞めないでいい」とアドバイス
介護する人が仕事をしている場合、私たちは「仕事を辞めないでいい」とアドバイスしています。40~50代の人が介護離職をすると、介護が終わったあとに年齢的に再就職が難しくなるケースがあります。その結果、親が亡くなった後に、中高年の子供が生活に困窮してしまう可能性が出てきます。
2015年に安倍内閣が「介護離職ゼロ」を掲げて以来、国も働く人や職場に向けたさまざまな施策を行っています。ちなみに現在の介護休業制度には、以下のようなものがあります。
2015年に安倍内閣が「介護離職ゼロ」を掲げて以来、国も働く人や職場に向けたさまざまな施策を行っています。ちなみに現在の介護休業制度には、以下のようなものがあります。
- 介護休業(通算93日まで、介護休業を取得できる)
- 介護休暇(対象家族が1人の場合は年5日まで、残業を免除)
- 所定外労働の制限(介護が終了するまで、残業を免除)
- 時間外労働の制限(午後10時~午前5時の労働を制限)
- 所定労働時間短縮等の措置(短時間勤務、時差出勤など)
- 不利益取扱いの禁止(介護を理由とした解雇などの取扱いを禁止)
- ハラスメント防止措置(介護を理由とする嫌がらせ等を防止)
介護保険サービスと併せて、こうした制度も活用し、仕事t介護の両立を図っていただきたいと思います。